従来の少女漫画と一線を画す田村由美作品
同じく、少女漫画という枠組みに入れられるのがもったいないと感じるのが田村由美先生の作品。
アクションやSF的要素を取り入れるなど、まるで海外の映画を観ているかのような気にさせられる壮大な物語が多いです。
特に、1990年から1998年にかけて別冊少女コミックで連載された『BASARA』の壮大さはそれまでの少女漫画とは一線を画すものとなっています。
舞台は、未来の日本。
20世紀末、ある大予言者の予言通りに、多いなる禍が起こり、世界の文明は崩壊し、地形や気候も大きく変わってしまいました。
滅んだ文明の後に国を支配したのは暴君。
人々はその圧政に苦しめられていました。
それから300年後、山陰地方にある白虎の村に「運命の子供」が誕生しました
その名は「タタラ」。
日本を救う革命家として白虎の刀を携えて旅に出るのでした…。
まるで少年漫画か、SF映画のような物語ですが、ラブストーリーも絡めて描かれています。
そして、目を見張るのが、キャラクターの素晴らしさ。
一人ひとりが非常にしっかりと創られているので、感情移入もしやすいです。
未来の話ながらも、歴史が出来上がった過程をのぞき見るような感覚に陥ります。